【健康経営企業訪問④】大塚製薬株式会社訪問レポートextracurricular activities

こんにちは。今回、大塚製薬様を担当させていただきました、 ビューティ&ウェルネス専門職大学/Professional University of Beauty & Wellness 2年の平野瑞樹です。

健康経営企業訪問2日目の8月20日午後、 東京都港区にある大塚製薬株式会社東京本部を訪問いたしました。

※大塚製薬株式会社東京本部の受付

はじめに、大塚製薬様の概要についてです。

大塚グループは、1921年に創業し、世界の人々の健康への貢献を目的に、疾病の診断から治療までを担う「医療関連事業」と日々の健康の維持・増進をサポートする「ニュートラシューティカルズ*¹関連事業」の2本柱で展開しています。歴代の経営者が育ててきた大塚の伝統を受け継ぎ、現在では世界32か国・地域で大塚らしいユニークな製品・サービスを提供し続けるため活動を行っています。

*¹ニュートラシューティカルズ:Nutraceuticals=Nutrition(栄養)+Pharmaceuticals(医薬品)

大塚ホールディングスの主要事業会社の一つである大塚製薬は、1964年8月10日に設立しました。主な事業内容は医薬品・臨床検査・医療機器・食料品・化粧品の製造、販売、輸出ならびに輸入であり、従業員数は2023年12月31日時点で5827名います。

大塚製薬は健康経営優良法人~ホワイト500~として2017年以降8年連続で認定されています。そのほか、スポーツエールカンパニーには2017年の当制度創設以来7年連続で認定、東京都スポーツ推進企業には2015年から9年連続で認定されています。

大塚製薬では、社員一人ひとりが健康で生き生きと働き、自身の能力を最大限に発揮することが、社員と会社の成長及び社会貢献につながると考え、健康経営を推進しています。健康経営の推進による「生産性向上」を目標としており、その領域として「運動・栄養・休養」「メンタルヘルスなどの疾患啓発」「女性の健康」「感染症対策」があります。

主な取り組みとして大きく4つあります。

 

「健康維持増進」「健康管理の促進」「働きやすい環境の整備」「労働安全衛生・リスクマネジメント」

具体的な取り組みとして、8分間のリフレッシュ体操「ポカリフレッシュ」や社員による健康情報動画配信、バーチャル企画 「ポカリスエット ラン&ウォーク」などが挙げられます。

詳細については、『大塚製薬 社員の健康  https://www.otsuka.co.jp/sustainability/employees-health/ 』を調べていただけますと、大塚製薬が公開している詳しい内容がご覧いただけます。

 

今回は、大塚製薬株式会社東京本部内の会議室にて約2時間にわたり大塚製薬の健康経営についてお話をお伺いしました。

※ 講義中の様子

大塚製薬では、外部向けの健康経営サポートの一環として「健康社長」というオウンドメディアを展開しております。「健康社長」では、健康経営に関する企業の事例のご紹介や、健康経営を先進的に進められている経営者を掲載している「健康社長名鑑」等が掲載されています。私はこの初めて「健康社長」という言葉を知りました。

具体的には、経営者自身が積極的に健康習慣を取り入れ、その姿勢を従業員にも伝えることで、社内や社会全体へ健康への意識を高めていくという考え方です。例えば、定期的な健康診断の受診や、適度な運動、バランスの取れた食事の推奨など、健康的なライフスタイルの実践が奨励されています。

「健康社長」は、企業の持続的な成長を目指し、経営者や健康経営を志す企業と連携しながら働く人々が健康であり続ける社会の実現を目指しています。

 

大塚製薬株式会社の特例子会社「はーとふる川内株式会社」について、代表取締役社長の山田圭吾様よりお話を伺いました。特例子会社とは、障がい者の雇用促進と雇用の安定を目的として設立される子会社のことです。

「はーとふる川内株式会社」は、徳島県の川内町に設立され、現在は同県板野郡に所在しています。パンフレットやホームページ作製、管理などの「オフィスサポート部門」、工場でのサポート業務を行う「生産サポート部門」、トマトの育成などを行う「アグリビジネス部門」の3部門あり、こうした業務を通じて、障がいを持つ従業員が働きやすい環境を提供し、自立と社会参加を支援しています。

大塚製薬は、「はーとふる川内株式会社」を通じて、障がい者雇用の促進と共生社会の実現を目指しており、企業の社会的責任(CSR)の一環として、地域社会への貢献にも取り組んでいるのだと感じました。

障がい者が働きやすい環境の整備や、適切なサポート体制は非常に価値が高いと言えるでしょう。また、社会的責任(CSR)を果たすと同時に、多様な視点を取り入れることで企業のイノベーションやクリエイティビティが向上する可能性があると感じました。

 

※ 質疑応答の様子

最後に、3つのグループに分けて、グループワークを行いました。

お題は「大塚製薬の社員として、健康課題にどのように取り組むべきか、施策としてどのような活動をすべきか?」

大塚製薬では、健康課題に向けて様々な取り組みをしていますが、さらに推進していくためにどのような施策をすべきかを話し合いました。

私たちのグループでは、大塚製薬が主催する社員対象ウォーキングイベントの参加率を上げるために、社員に、運動シューズやトレーニングウェアを配布するという意見がでました。また、社員の健康を増進するために社員全員に、運動計測器を身に着けてもらい、上位3名と下位3名を公表する取り組みはどうだろうかという意見が出ました。下位を公表することで、運動をあまりしない人の意識を向上させる効果があるのではないだろうかという考えが出ました。

他の大学の方と交流をしたり、ディスカッションを行ったりすることで、新たな視点で考えることができ、様々なアイデアが話の中で出できて、非常に面白かったです。

健康課題についてどのように取り組むべきか考える良い機会になりました。

 

今回の訪問から、大塚製薬は、従業員の健康管理や働きやすい環境の提供に注力し、その結果として企業全体の生産性向上や従業員満足度の向上を目指していると思いました。このような取り組みは、従業員の健康を守り、長期的に企業の発展を支えるために非常に重要であると思います。企業が従業員の健康に投資することで、結果として離職率の低下や優秀な人材の確保に繋がるでしょう。

総じて、大塚製薬の健康経営は、企業の社会的責任(CSR)の一環としても効果的であり、他の企業にも参考になるモデルケースであると言えるでしょう。

 

※ グループワークの発表の様子

 

最後になりましたが、お忙しい中、大塚製薬の社員の方々からの直接の学びという貴重な機会を作ってくださったこと、厚く御礼申し上げます。

 

※全体での記念写真

※「#健康経営® 」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です

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