【健康経営企業訪問①】経済産業省訪問レポートextracurricular activities

こんにちは。今回、経済産業省を担当させていただきました、 ビューティ&ウェルネス専門職大学/Professional University of Beauty & Wellness 2年の髙井遥香です。

健康経営企業訪問1日目の8月19日午前中、 東京都千代田区霞が関にある経済産業省を訪問いたしました。

※経済産業省の別館入口

1949年に『通商産業省』として設置され、その後2001年に改称された『経済産業省』。

国の行政機関である12の省庁のうちの1つであり、【日本経済の持続的成長と国際競争力の強化・企業の活力向上と消費者保護・持続可能なエネルギー供給の確保】等をミッションとして定めています。規制するよりも、“伸ばしていくこと”が主な省庁です。

 

経済産業省では、『人生100年時代』や『少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少』に対するヘルスケア政策として、健康の先にある産業活性化を目指した【健康経営】を約10年前から企業に向けて推進してきました。

 

【健康経営】とは、企業側が従業員の健康保持・増進のための費用を“コスト”ではなく“投資”と捉え、健康管理を経営的視点から考え戦略的に実践することであり、最終的には企業の業績向上・価値向上にまで繋がっていくというものです。そしてこういった企業が増えると、日本の経済成長や国民の健康寿命延伸にも繋がったり、新たなヘルスケア産業が生まれたりする可能性もあるわけです。

主な活動としては、2014年度からの『健康経営銘柄』の選定、2016年度からの『健康経営優良法人認定制度』の設立が挙げられます。大規模法人部門の『ホワイト500』・中小規模法人部門の『ブライト500』・今年度から新設された『ネクストブライト1000』という制度を用いて、健康経営の取り組みをしっかりと可視化し、社会的に評価される基盤を国として創ることで、世界に先立ち日本の企業やステークホルダーに“健康経営”という取り組みを浸透させています。

※健康経営銘柄2024

今回は商務・サービスグループ、ヘルスケア産業課の岩田様と忠内様にお時間をいただき、経済産業省内の会議室にて、約2時間にわたり健康経営についてのお話をお伺いしました。

詳細については、『健康経営の推進について(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/240328kenkoukeieigaiyou.pdf)』を調べていただけますと、経済産業省が公開している詳しいPDF資料をご覧いただけるかと思います。

※講義中の様子

健康経営の一環として、『女性特有の健康課題』や『若い世代からのプレコンセプションケア(男女ともに性や妊娠に関する正しい知識を身に付け、健康管理を行うよう促すこと)』があるということに関しても、注力しているというお話がありました。性差に基づく多数の健康課題のうち、規模が大きく、経済損失が短期で発生する“女性特有の健康課題”の中から、『月経随伴症』『更年期障害』『婦人科がん』『不妊治療』の4つを抽出し、その労働損失等の年間合計損失額を計算すると、その額はおよそ3.4兆円にも上るそうです。

正直私自身これらの健康課題に対しては、女性として生まれたのならば付き合っていかなければならない、もはや諦めのようなものを感じていますが、そんな女性特有の健康課題に対しても健康経営でサポートしてもらえるのは、働いていく上で心強いなと感じました。男女関係なく働く時代だからこそ、今まで「仕方がないもの」と放置していた性に関する問題にも、真面目に向き合っていかなければならないのでしょう。

 

最後には3グループに分かれたグループワークがあり、職員のお二人にプレゼンをして総評をしていただきました。お題は、「女性の健康問題について、自分の周りの学生に理解を深めてもらうためにはどのような取り組みが効果的か?」。

全グループの学生が課題として話していたのは、やはり「男女で性について真剣に話し合う場がない=異性特有の問題についてよく知らない」ということでした。性について話すことのハードルを下げ、まずはお互いがディスカッションやSNSで、ライトに異性特有の健康問題について知る機会を作ること。そして疑似体験を通し、自分ごととして体感すること。

さらには今よりもあまり性教育がされてこなかったと思われる上の世代や親に対しても、セミナー等で学び直しをしてもらうことなど、学生目線での面白い意見が飛び交う和気あいあいとした時間となりました。

私のグループでは、この機会に少しではありますが、異性特有の健康問題、また女性同士でも個人差のある健康問題について話し合うことができ、私自身とても有意義だと感じました。

大学のイベント等で、学生のうちから“男女で性について真剣に話し合う場”を作ってみても良いかもしれません。

※ディスカッションの様子

最後になりましたが、お忙しい中、経済産業省内で職員の方々からの直接の学びという貴重な機会を作ってくださったこと、厚く御礼申し上げます。

※関係者との記念写真

※「#健康経営® 」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です

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