籔内 佐斗司【副学長(統括)/教授】ヤブウチ サトシ
教員
- 担当科目
- ビューティ&ウェルネス入門/比較芸術論
- 専門分野
- 美術/文化財保存/科学研究
芸術学修士
ビューティ&ウェルネス研究所 所長
奈良県立美術館 館長
東京藝術大学 名誉教授
Message
日本では美容の施術者を指す Esthetician の本来の意味は、「美を探求し具現化するひと」、すなわち「審美主義者、美学者」を意味する哲学用語です。私が担当する「比較藝術論」では、ビューティ&ウエルネス学の根底にある「美しく幸せに生きるとは何か」を古今東西の人類の美の営みを見ながら、みなさんと楽しく探っていきたいと思います。
プロフィール
- 経歴
経歴、研究テーマ・取り組みの内容
東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、同大学院美術研究科修士課程修了(彫刻専攻)
2004〜2021年 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学講座教授、副学長
日本人の精神世界や宗教観をテーマに「童子」というキャラクターを用いて木彫作品を制作し、国内外で発表する。そして「Art for the Public」として、全国の100箇所以上にブロンズ作品を設置している。「第21回平櫛田中賞」「倉吉緑の彫刻賞」「須磨離宮公園現代彫刻展 兵庫県立近代美術館賞」等受賞
また仏像を中心とした300点以上の木造文化財の造像技法の研究や修復事業に携わる。
- 著書
著書
『壊れた仏像の声を聴く』(角川選書)、『古典彫刻技法大全』(求龍堂)、『ほとけの履歴書』(NHK出版)、『仏像風土記』(大和文庫)、作品集『籔内佐斗司 やまとぢから』ほか
- 実際の授業について
授業の内容や教育方針について
「学ぶことの喜び」を何よりも大切にします。「アイコン~ロゴマークを知る」「錯視~自らの視覚を疑え」「メメントモリ~死を思え」「仮面~ひとはなぜ仮面をつけるのか」「ほとけの世界~仏像のすがたとその意味」「文化財保護」「食器」などをテーマに、古今東西の文化や芸術について、個別の知識ではなく、異なった文化現象と比較検討しながら包括的に学びます。そして、これから世界に羽ばたく人として知っておくべき教養を身につけてもらおうという講座です。また、レポートの執筆によって、論理的思考や文章作法も身につけることを目指します。